メガネをかける前に

視力検査をしよう

男の人

視能訓練士は、眼科医の指示を受けながら、斜視や弱視の患者さんの物を見るための能力を回復させる訓練を指導します。患者さんの症状や回復度合いによって患者さんオリジナルのメニューを作成したり、自宅でもできる方法を提案したりもするようです。弱視とは、生まれてから成長する過程において視力がうまく育っていない状態のことをいいます。また、弱視は視力が出ない原因によって大きく分けて4つに分けられ、形態覚遮断弱視、不同視弱視、斜視弱視、屈折異常弱視があります。視能訓練士は、どのような原因による弱視であるのかを把握したうえで訓練を行う必要があるでしょう。生まれてすぐに眼の病気にかかったことがあったり、眼帯をしていた時期があったりすると、その期間視力の成長が妨げられることになります。そのような理由から弱視になった場合は、形態覚遮断弱視と診断されます。不同視弱視は右の眼と左の眼の視力の度数に大きく差がある状態のことをいうのです。視力差があるために物の像をうまく結ぶことができません。視能訓練士は、患者さんにメガネをかけてもらい、治療を行います。メガネをかけることで、徐々に視力が育つでしょう。斜視弱視は、右の眼と左の眼の視線が合わないことによって、ピントが合わない状態のことをいいます。また屈折異常弱視は、遠視が強い場合や乱視がある場合に起こるものです。物がよく見えない状態が続くため、視力が育ちません。メガネをかけて、視力の成長を促しましょう。視能訓練士は定期的に視力検査を行い、訓練の成果が出ているかどうかを確認します。

視能訓練という仕事

勉学

昭和46年に視能訓練士は国家資格として制定されました。歴史がまだ浅いですが、こらからさらなる活躍が期待される医療専門職です。病院の眼科などが主な職場になります。まずはその仕事内容から見ていきましょう。仕事内容は、皆さんも経験したことがある視力検査や目に空気を当てて眼圧を調べる眼圧検査、視野範囲を調べる視野検査などの視機能検査を行ったり、弱視や斜視の方の見る機能の回復を目的とした訓練を行います。近年増え続けている糖尿病などの生活習慣病によって起こる糖尿網膜症や緑内障などにより、目に重い障害を持つ患者さんが増加しています。このような視覚に障害を持つ方の為にリハビリテーションを行ったりもします。目の病気は早期の発見や治療が大切になってきます。そのため学校や職場における集団検診も大事な業務の一つです。では視能訓練士になるにはどうしたら良いのでしょうか。まずは年に1度だけ行われる国家試験に合格することが大切です。ただし、受験資格があり、文部科学大臣が指定する学校、又は厚生労働大臣が指定する視能訓練士養成所で三年以上勉強して、知識や技能を習得する必要があります。学校は全国に有り医療系の大学や専門学校で学ぶことになります。眼科検査を眼科医が一人で行うという所もあるようです。しかし、医療技術の進歩により最新の検査機器も導入されるようになり、専門の知識を持つ人材の確保が必須となっています。こうしたことにより視能訓練士が注目されているのです。

検査の実習をします

婦人

視能訓練士は、四年制の大学や短期大学、専門学校などで必要な単位を取得して、国家試験に合格すると与えられる資格です。視能訓練士を目指す場合には、まずこのような学校を卒業することが必要になります。学校では、眼に関するあらゆる知識を学びます。なぜ物が見えるのかといった眼の基本的な機能に関することから、眼のさまざまな疾病に関すること、そして、病気の治療方法などについて、幅広く学びます。視能訓練士は、眼のエキスパートともいえます。また、視能訓練士になるためには、学校で実習を履修することが必須になります。実習では、実践力をつけるために、実際に病院で使われている道具や機器を使用して行います。学生で視能訓練士として機器を使ってみたり、逆に患者さんの立場になって機器で検査をしてもらったりします。そうすることで、いざ視能訓練士として働くことになったときに、即戦力となるからです。学校で実習を重視する理由は、視能訓練士の業務内容にあります。視能訓練士は、機器を使って眼の検査を行うことが多いからです。例えば、日本で失明の原因の1位となっている緑内障という病気は、検査によって発見されることが多い病気です。眼の疲れやかすみなどの症状の他は、ほとんど自覚症状がないという特徴があります。視能訓練士は、非接触眼圧計などの機器を使って眼圧を測定し、緑内障かどうかを正確に調べる仕事を行います。また、治療を開始したあとも定期的に眼圧の検査を行います。